映画「返校 言葉が消えた日」台湾産ホラー!時代に翻弄された悲しい女学生

返校 言葉が消えた日

評価☆☆☆☆★

台湾発の同名ホラーゲームが原作のホラー映画「返校 言葉が消えた日」
ゲームもSteam版の売り上げランキングで一時世界第3位となるほどの大ヒットを叩き出しており、大きな注目を集めたダークミステリーです。

ある日、女子高生のファンが教室で目を覚ますと周囲には誰もいない。
校内を1人さまよっていると読書会という政府から禁じられた本を読む会のメンバーである男子学生のウェイと出会う。
2人は協力しながら学校から出ることを試みるがどうしても外に出ることが出来ない…。

2人は無事外に出ることが出来るのだろうか?

そんな映画「返校 言葉が消えた日」について語りたい!!

ということで、最後まで読んでいってくださいね!

返校 言葉が消えた日
原題|
返校
(英題 Detention)
監督|
ジョン・スー
脚本|
ジョン・スー
製作国|
台湾
日本公開日|
2021年7月30日
上映時間|1時間42分

R15 ホラー映画 心霊描写 DV描写

 

映画「返校 言葉が消えた日」あらすじ

出典:Amazon|返校 言葉が消えた日[DVD]

1962年、蒋介石が率いる国民党の独裁政権下にあり、戒厳令が宣布されていた。

深い山奥に建つ翠華高校に通う女子高生のファンはある日教室で目を覚ますと周囲には誰もいなかった。
校内を1人さまよっていると読書会という政府から禁じられた本を読む会のメンバーである男子学生のウェイと出会う。

ウェイはファンをひそかに慕っており、2人は協力しながら学校から出ることを試みるがどうしても外に出ることが出来ない。

消えてしまった同級生や先生たちは一体どこに行ってしまったのか?

次第に悪夢のような出来事に巻き込まれていく2人。
2人は無事外に出ることが出来るのだろうか?

さまよう2人はやがて学校内で起こった哀しい真実へと近づいていく─。

映画「返校 言葉が消えた日」登場人物

ファン・レイシン

演|ワン・ジン
吹替|田所あずさ

山奥にある翠華高校に通う女子高生。
校内に閉じ込められさまよううちに怪異に巻き込まれていく。

ウェイ・ジョンティン

演|ツォン・ジンファ
吹替|花江夏樹

翠華高校に通う男子学生。
政府から読むことを禁止されている禁書をひそかに読む読書会のメンバーである。

チャン・ミンホイ

演|フー・モンボー
吹替|保志総一朗

美術担当で生活指導員の先生。

イン・ツイハン

演|チョイ・シーワン
吹替|今井麻夏

音楽担当の先生。
個人の権利と自由の思想のもとに、政府が禁止している禁書をひそかに読む読書会を開いている。

バイ教官

演|チュウ・ホンジャン
吹替|喜多田悠

教師ではなく元軍人の教官。
理不尽なまでに生徒たちを指導しており、生徒たちからは嫌われている。

 

映画「返校 言葉が消えた日」見どころ

独裁政治と白色テロと呼ばれた迫害の歴史について

“1962年の戒厳令が宣布された時代。自由な思想に関連した図書を読むことは禁止。禁書を読んだ者は死刑。”

国共内戦から敗北した後に、国民党政権は体制の安定を図ってきた。1949年から1987年まで約40年もの間、間戒厳令を宣布をして政府に反対する勢力の言論の自由や権利を抑圧していました。

成果制のための無闇に行われる捜査と、相互監視と密告が強制により引き起こされた個人的な恨みによる告発が多かったため‟白色テロ”と呼ばれました。

戒厳令の中では詩集さえ自由に読むことが出来なかったのです。

国民党政権に対して自由や権利を訴えたおよそ14万人もの人々が一方的にスパイや反体制人物とされ、禁書を読んだだけでも捕まって拷問され、4千人もの人が処刑されました。

香港では上映中止となった背景を考えると命を懸けてでも自由や権利を訴えていたリアルさを感じます。

ゲーム版はどんな感じ?

原作は2017年1月13日にRED CANDLE(赤蠟遊戯)がSteamで発売したホラーゲームです。

同年10月3に日には北米にてPlayStation 4版が配信され、2018年3月1日には欧州向けにPlayStation 4版と各国でNintendo Switch版が配信されました。

Googleプレイでも配信されているのでスマホでもプレイできますね。

ゲームシステムは基本的にクリック操作で横スクロール移動する形式で、怪異を避けながら重要アイテムをクリックして見つけるうちにストーリーが進んでいくという2Dホラーサバイバルゲームになっています。

映画「返校 言葉が消えた日」も所々ゲーム視点を思わせるようなアングルで撮影されており、ゲームをプレイ済みのファンも納得の出来となっています。

ゲーム原作で映画化された作品で成功例とされている映画「サイレントヒル」同様、ゲーム作品へのリスペクトを感じる作りで評価は高いと言えると思います。

ゲームならではの謎解き要素もあって良作なので、
ゲーム好きな方はプレイしてみてもいいと思います!

映画「返校 言葉が消えた日」反応まとめ

まとめ

いかがでしたでしょうか?

陰鬱とした歴史の中に自由と権利の狭間で生きた台湾の人たちを描くメッセージ性の強い作品だと思いました。

自由に本を読んだり、恋愛をしたりできる今現在の日本に生きる私には窮屈で苦しい時代だと恐ろしくなります。

政治的な抑圧と、密告されるのではと怯える恐怖と相まって、ホラー演出がさらに恐ろしいものに感じてしまいます。
ゲームが原作とはいえ、映画作品にこの雰囲気を落とし込めたのは素晴らしい作品だと思いました。

まだ見たことないという方も是非ご覧になってみてくださいね!

ちなみにこの作品でウェイの吹替をした超人気声優の花江夏樹さん。
自身のyoutubeチャンネルで原作ゲーム「返校-Detention-」を同じく人気声優の小野賢章さんと一緒に実況プレイされています。

是非ゲームも購入してプレイしてみてくださいね!

以上、映画「返校 言葉が消えた日」について語りたい!でした!
最後まで読んでいただきましてありがとうございました!

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